C型肝炎患者さんの声

治療を受けられた患者さんへの
インタビュー

C型肝炎治療は進歩し、治癒を目ざして肝炎治療に踏み出すかたが増えています。
こちらでご紹介するのは、飲み薬のみの治療でC型肝炎の治癒を達成することができた患者さんの「声」です。ぜひこちらのコンテンツをご覧いただき、C型肝炎治療に踏み出すための参考になさってください。

※すべての患者さんが治癒を達成できるとは限りません。

Aさん 50歳代 女性

C型肝炎ウイルスへの感染を知り、目の前が真っ暗に

C型肝炎ウイルスに感染していると分かったのは5年ほど前のことです。初めて献血した時の検査結果で、C型肝炎ウイルスに感染しているという通知をもらいました。それまでは健康診断で肝臓が悪いと言われたことはなかったので、大変なショックでした。その時、「もしかしたら、自分は肝臓がんになってしまうのかも」と目の前が真っ暗になりました。夫にも話したところ、夫もショックを隠せず、言葉もないという感じでした。
何ヵ所かの病院を受診したところ、どの病院でもすぐに注射薬で治療を始めようと言われました。病気や治療について自分でもインターネットで調べてみましたが、気持ちが明るくなるような情報もなく、治療にも踏み出せずにいました。毎日が闇の中にいるような気分であったことを今でも忘れられません。

先生に勧めていただいた飲み薬による治療が光明に

そんな時、今も定期的に通っている病院の先生から、「注射薬には負担を感じる方もいるし、効かないこともあるので、それなりの覚悟が必要です。今はまだ肝機能の検査結果も良いので、あせらず定期的に検査をして様子をみましょう。近いうちに飲み薬が出るので、それまで待ってみたらどうでしょう」と言われ、待つことにしました。
そのようにして定期的な検査を続けながら過ごしていたところ、先生から「新しい飲み薬が出ました。治癒を目指せる確率が高いので治療を始めてみたら」と教えていただきました。それが2015年の末頃だったと思います。そこで、翌年の1月から治療を始めました。
それまで何度治療を勧められても一歩踏み出せなかった私が、今回治療を始めた大きなきっかけとなったのは、「飲み薬で治療した多くの方に良い結果が出ているので、やってみましょう」と先生が自信をもって勧めてくださったことです。そして、それが私にとって、大きな光明となりました。

治療を受けたことにより、気持ちは一変、軽く、明るく

C型肝炎の治療中は、一番の注意点として、薬の飲み忘れに気を付けるようにと言われました。飲み忘れると治療の効果が期待できない場合もあるとのことでしたので、飲み忘れのないよう細心の注意を払いました。たとえば、毎日、薬を飲み終えたらカレンダーにチェックするなどです。その他、風邪薬の飲み合わせに関する注意なども受けました。
薬を飲んでいる間は、1ヵ月に1度ぐらい血液検査でウイルスの量などを測ってもらいました。治療の途中でウイルスの量が減っていなかったら、治療をやめたいとさえ思っていたのですが、良好な経過をたどり、もしかしたら私は治癒することができるかもしれないという期待が膨らみました。
そして、先生から治癒したと伺ったときは、まるで奇跡を目の当たりにした心境でした。「治療を始めたことは間違っていなかった! 良かった!」。C型肝炎という病気から心も解放され、晴れやかな気持ちでいっぱいになりました。それまでは、常にマイナス思考の毎日を送っていましたので、大きな違いです。
今は、年に1回ほど様子をみるため病院に通ってはいますが、気持ちが軽く、明るくなり、好きな旅行やスポーツを心から楽しめるようになりました。夫も「医学の進歩はすごい」と感嘆し、家族の皆が喜んでくれています。

治癒できたという喜びを皆さんにも

まず何よりもお伝えしたいのは、治癒できたという喜びです。
私は、治療効果への不安や身体への負担への懸念から、以前勧められた治療には踏み切れないでいました。しかし、今回私が受けた治療では、そのような懸念をよそに、治癒を達成することができました。それとともに、肝臓がんへのおそれという精神的な負担も減りました。本来は費用のかかる治療だそうですが、国と自治体の医療費助成を受けることができ、本当に感謝しています。皆さんにもすぐに治療を受けることをお勧めしたいです。