C型肝炎・C型肝硬変の症状

C型肝炎には目立った自覚症状はありません

肝細胞はダメージを受けても再生されるため、すぐには症状が生じません(→【コラム】肝臓は「沈黙の臓器」)。また、 C型肝炎ウイルス(HCV)に感染しても、約3割の方ではウイルスが自然に排除されます。

しかし、残りの約7割の方ではウイルスが排除されることはなく1)、肝細胞の破壊と再生が繰り返されて肝臓に炎症が起こり、C型慢性肝炎となります。さらに炎症が長く続くと、次第に肝細胞が破壊され、組織が線維成分に入れ替わって硬くなり(線維化)、肝硬変へと進行します。

1) 日本肝臓学会 編. 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2019.文光堂, 2019

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C型肝硬変が進行すると、肝機能の低下に伴いさまざまな症状があらわれます

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