C型肝炎・C型肝硬変とともに生きる
肝臓へ負担をかけないような
生活習慣を心がけましょう
C型肝炎・C型肝硬変では肝臓の機能が低下しているため、必要以上に肝臓に負担をかけないようにしましょう。そのため、以下のように生活習慣を改善することが大切です。
運動や日常生活について
運動
手足の屈伸やストレッチなどの軽い運動にとどめておきましょう。
睡眠
夜間は睡眠を十分にとりましょう。
食後
食後30分くらいはソファなどに楽な姿勢で座り、ゆったりと過ごしましょう。
入浴
食後すぐに入浴することは避け、ぬるめのお湯につかりましょう。
<合併症がある方>
肝硬変は「非代償性肝硬変」になると、合併症としてさまざまな症状があらわれます。
以下の症状があらわれた場合や、症状に変化がみられた場合には、主治医・かかりつけ医や看護師、管理栄養士にすみやかに相談してください。
腹水や浮腫(むくみ)のある患者さん
発熱・腹痛
腹膜炎が生じている可能性があります。
ただちに主治医・かかりつけ医にご相談ください。
肝性脳症のある患者さん
便秘
肝性脳症の誘因となります。便秘にならないように注意しましょう。
タンパク質
タンパク質の摂取量は、決められた量を守りましょう。
1日のタンパク質摂取量の目安:
基準体重1kgあたり 0.4~0.6g
食道・胃静脈瘤のある患者さん
消化管の状態
定期的に内視鏡検査を受けましょう。
便の状態
便の色などに注意しましょう(静脈瘤の破裂が血便としてあらわれることがあります。特に黒色便には注意しましょう)。
刺激物
刺激物を大量に摂取することは控えましょう。
腹圧のかかる動作
重いものを持ち上げるなどの動作は避けましょう。
出血傾向のある患者さん
出血
出血したときは、傷口を強く押さえて圧迫止血を行ってください。